2012年03月20日

女流時代小説の勝手にオススメ本 #kimono

以前から、宮部みゆきさんや宇江佐真理さんは大好きだったのですが、ここのところ、女流時代小説にハマっています。いわゆる「剣豪小説」はどうも苦手のようで、女性作家が書いたもののほうが好みです。

自分が着物を着るようになって、着物の描写には敏感になりました。役者に倣って派手な柄物を着る大店の若旦那とか、お武家の奥方がきりりと着こなす着物の柄とか、蹴出しを文字通り蹴って歩く蓮っ葉な江戸っ娘とか・・・わかって読むと面白いですね。武士か商人か、金持ちかそうでないか、これまで、そういう描写に込められたいろいろな意味がわかってなかったなあ、ともったいなく思っています。

というわけで、以下、お気に入りのご紹介。

初ものがたり

初ものがたり
著者:宮部みゆき
価格:546円(税込、送料込)
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宮部みゆきさんは、ミステリもSFっぽいのも好きですが、時代小説ならば、やはり岡っ引きの茂七親分が出てくるこの「初ものがたり」が秀逸。なにより、謎の稲荷寿司屋が出す、季節の「初物」を絡めたお料理が、美味しそうで・・(じゅるり)
他にも、「ぼんくら」「日暮らし」「おまえさん」のシリーズもお気に入りです。


幻の声

幻の声
著者:宇江佐真理
価格:530円(税込、送料込)
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宇江佐真理さんも大好きな作品がたくさんありますが、やはり「髪結い伊三次捕物余話」シリーズを挙げるべきでしょう。文吉姐さんがかっこいいんです! 余話、とついてますが、ただの捕物帖じゃないんですよねえ。いろいろな人々がいろいろな想いを抱えて、生きていく姿がステキなのです・・・


八朔の雪

八朔の雪
著者:高田郁
価格:580円(税込、送料込)
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高田郁さんは、なんといっても「みをつくし料理帖」シリーズ。めちゃお気に入りです。
どれを読んでもおなかが減ります。澪ちゃんの作るお料理のおいしそうなこと!しかし、最新刊の展開は・・・半年じたばたしながら待って、この展開で、また次の巻まで待たされるのかと思うと・・・(号泣 


一の富

一の富
著者:松井今朝子
価格:693円(税込、送料込)
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松井今朝子さんは、どれをオススメするかとても迷うのですが、あえて言うなら、「並木拍子郎種取帳」シリーズでしょうか。松井さんご本人の、血筋でもあり、本業でもあった、歌舞伎の世界。それを裏で支えてる人々の姿が、興味深いです。並木拍子郎サマのどこかとぼけた味わいがかっこいい、っていうのもありますが!
あと、直木賞受賞作「吉原手引草」も絶品です。


お鳥見女房

お鳥見女房
著者:諸田玲子
価格:540円(税込、送料込)
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今、読んでいるのは、諸田玲子さん。今のところ、ダントツでお気に入りなのは「お鳥見女房」シリーズ。
珠世さん、ステキすぎます! どんなことにも動じずに、笑顔で乗り切るその姿にあこがれますわ。


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2012年01月28日

着物屋くるり「デニム着物の本」 #kimono


【送料無料】デニム着物の本

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価格:1,575円(税込、送料別)



ご存知の方はよくご存知の「着物屋くるり」のご本です。
ファブリック帯の本」のほうは持っていたのですが、デニム着物は自分では着ないような気がして、こちらの本は買ってませんでした。

本を読むと・・・欲しくなります、デニム着物(笑)

なんでしょうねえ。「くるり」さんのコンセプトの”ふだん着物ライフ”には、やっぱりこういうお値段手ごろで、扱いやすくて、しかも、モダンな着物。行き着いたのがデニムなんですよね。
しかも、帯で遊ぶから、着物は地味でよい。イマドキのスタイリッシュなコーディネートにすこぶる近いんで、共感しやすい。

おキモノ初心者には、超オススメかと思います。

と言いつつ、自分自身は、ざざんざ織とか、伊兵衛織とか、浦野理一さんとか、かなーり偏った方向へ行ってしまったので、これからデニム着物に行くかというと、、、ちょと悩みます(^-^;;
くるりの兵児帯とかは、すごく欲しいんですけどねえ。
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2011年01月27日

後輩への強制貸与本 #kimono


着物本格デビュー間近の後輩に、強制的に貸し出した本。




【送料無料】きもの便利帖

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価格:1,470円(税込、送料別)

【送料無料】平成着物図鑑

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価格:1,575円(税込、送料別)



どう考えても、偏りすぎです(^-^;

普通の着付けの本は、着付け教室に行く前に読まないほうがいいかなあ、とも思うし、「洗脳」するには、君野倫子さんあたりがいいかなあ、と思って。

でも、本当は、この本↓がオススメ。一般的な知識が一通り載ってます。
それでもって、着物といえば、この方、という面々の豪華さがすばらしすぎ。
・・・って言われても初心者にはぴんとこないでしょうねえ。

【送料無料】自分らしく着るデイリー着物

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価格:1,050円(税込、送料別)

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2010年12月28日

「きもの箪笥」澤地久枝 読了 #kimono

本日で、仕事納めでした。ふう。

澤地久枝さんの「きもの箪笥」淡交社 読了。

【送料無料】きもの箪笥

【送料無料】きもの箪笥

価格:1,890円(税込、送料別)



澤地さんといえば、「琉球布紀行」(新潮文庫)にもある通り、沖縄に引っ越してまで、沖縄の布の歴史を調べ上げたお方・・・。

というわけで、澤地さんのきもの箪笥の中身は、うっとりうるうるものです。

平良敏子さんの芭蕉布に城間栄順さんの紅型を染めた帯とか、こんなモノが存在するんですかー!
と、うっかり叫びそうになってしまいましたよ。
他にも、藍地に城間栄順さんの藍型を染めた着物は、転げまわりそうになったほど、ステキ。
(城間栄順さんの藍型・・・とても好きなんです。柱の陰から眺めるだけですが)

ほかにも、黒地に白い刺し子の帯(とてもモダン!)とか、見事な品々がいっぱい。

ご交友が広くていらっしゃるので、形見分けのお品など、いろいろと歴史が詰まったお品物も多く、集まるべくして澤地さんの手元へ集まってきたのだろうなあ、としみじみ。

単なる着物自慢ではなく、「日本の伝統工芸」の作り手の思いを、保存して、伝えていくための、澤地さんの箪笥。

ただただ、タメイキでございました。。。
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2010年12月19日

「七緒」Vol.24は『お得に賢く。「買いもの術」』特集 #kimono

「七緒」Vol.24は、は『お得に賢く。「買いもの術」』特集です。

特集
・おしゃれ上手の技、満載! お得で賢い「買いもの術」
・「素敵なコート」探し隊
・男の着物はじめ

ちゃんと発売日に買っているのに、ご紹介が遅くなりました。真珠にかまけていたせいです、ええ。

お得で賢く買う方法。
いろーんな失敗をやらかした後で読むと、あ、痛、た、た、、、と、古傷がうずいたりもするのですが、なおのこそ、記事に説得力があります(^-^;
特に、座談会の記事は、あー、やっぱり、と思うこと多し。オークションは、難しいよなあ、とか。
コーディネート相談は、恒例っぽくなってますが、やっぱりそこが一番難しいので、個人的にはためになります。

コート特集。
ステキなのがいろいろあって、ちょっとうるうる。
アンゴラ混のヘチマ襟コートを持っているので、これ以上買ってはいけないハズなのですが、洋服にも合わせられそうなケープ風なものに、目が吸い寄せられてしまいます。ジャガード地の長羽織も気になります。
やっぱり、ちゃんと調べてから買うべきだよなあ、と、しみじみ。

男の着物特集。
とうとう、きましたか、七緒! てか、プレジデント社ですからねえ。ぜひ、男性にも着物文化を!
いろんなタイプ別着こなし(こんな風な人には・・・)が面白いです。
でも「月に一度、新宿高野のフルーツバイキングがかかせない」→フレンチカジュアル好きな草食男子、とか、「落語は今の人気者より志ん朝のCDを愛聴する」→着物が現役の街・浅草で一式を揃える買い物上手に、とか・・・
想定する男性のイメージはとってもわかる表現なんですけど、ワタクシの周りには、そんな方はいらっしゃいませんことよ(笑)


次号Vol.25(3/7発売)の第二特集が更紗だそうで、更紗好きのワタクシは期待大!です。
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2010年09月02日

こんな本を熱望していた!「自分でできるきもののお手入れ&お直し」

本日、開店の渋谷東急本店「MARUZEN&ジュンク堂書店」に寄り道してきました。

書籍売り場はジュンク堂っぽくて、ステーショナリーは丸善、かなあ。

わりとゆったりした店舗設計で、本好き(で、ジュンク堂好き)なワタクシにとっては、かなり居心地のよい空間でした。

で、買った本。

自分でできるきもののお手入れ&お直し

自分でできるきもののお手入れ&お直し

価格:1,680円(税込、送料別)



こんな本が出ていたのですね。。。

アンティークで買った着物の、裄丈、袖丈は自分で直したいけど、和裁を習うほどの根気はない、、、
というワタクシのようなニンゲンのために作られたような本です。

裄直しは、袷、襦袢、単の3種類。袖丈直しは、袷。 などなど。

あと、草乃しずかさんの日本刺繍のアップリケとか、草木染やダイロンで、小物を染めたりとか。
やってみたいことが、いっぱい!!!

いやあ、裄丈、袖丈に泣かされている、アンティーク着物好きには、心強い味方となってくれる本です。ぶらぼー ヽ(^-^)ノ
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2010年08月25日

「着物に合わせる洋小物」鳴海彩詠 河出書房新社



着物に合わせる洋小物

着物に合わせる洋小物

価格:1,470円(税込、送料別)



着物に合わせる洋小物」鳴海彩詠 河出書房新社


”渋ガーリー”という言葉を、著者の方のプロフィール文ではじめて知りました(^-^;

おばあちゃんの着物を、小物で可愛く可愛くアレンジする、最近流行なタイプの着物の着方ですねー

Kimono姫」みたいな、ぶっとんだ着物の着方も、写真集として眺めるなら楽しいのですが、いざ自分ができるかというと・・・
せめて20代前半に出会いたかったなー(笑)

それにくらべて、今回紹介する本のような、可愛い洋小物を全身に散りばめていくのは、自分でもいろいろアレンジできそうで、楽しいです。当然、洋小物ですから、普段にも使えるし、というわけで二度美味しいしー(^-^)

イヤリングやブローチを帯留に、とかは、よく聞きますが(私もやりますが)、レース編みの半襟、というのは初めてで、意外です。可愛い♪
本に編み方が載ってますが、これくらいなら、私にもがんばれるかしらん(きらりーん)
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2010年06月23日

「仕覆 −ものの命を包む−」




作ってみたくなり、とりあえず図書館で借りてきました。

お茶とかやったことないので、「仕覆」自体にあまりなじみが
ないのですが、なにせこの本には、「古い本」や「ライカ」、
「CD」、果てには手塚治虫の「ブッダ12巻セット」のための
仕覆が載っていて、ツボ押されまくり!

この本は、すべて綿の布の使っているそうですが、
ヨーロッパ更紗とか丹波布とか、ステキすぎ〜!

お茶碗とか、丸いものとかは、作り方が難しそうですが
本とか四角いものなら、私にもできるかしら、どきどき。

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2010年06月09日

七緒(vol.22)は、麻着物特集!


●特集
涼しさ抜群。洗えてさっぱ「麻」、ひと目惚れ
・ちょい甘派も、シンプル派も
・“麻気分”急上昇の、あの店へ
□コラム
・透けが気になる麻。長襦袢はなくちゃダメ?
□はじめての麻着物、何をどう組み合わせれば?
・帯と小物、花マル練習帖
□“麻に夢中”な3人の着こなし拝見
・気負わず着てます、私たち
□知ってるようで、実は知らない?
・麻のなるほど見聞録

●特集
「夏の長じゅばん」決定戦!
□ヒント満載。夏に一枚誂えるなら?
・達人に聞く、愛用長襦袢
□涼しい? ムレない? 気になる新素材 「爽竹」のヒミツ
□あわせ技どきり。長襦袢「夏物語」
□襦袢に、下着に、コツが満載
・お師匠さんたちの夏仕度
□暑い夏を制する?
・二部式襦袢の進化系

●麻の着物も、絽の襦袢も自分で洗ってしまいましょう



七緒の夏号は、麻着物特集です。やっぱり、麻ですよね、麻!(^-^)ノ

あいかわらず、なかなかヒトに聞けない襦袢の特集も、みっちり情報満載です。
しかし、絹の襦袢を洗ってしまう「実験」・・・あいかわらずやってくれますねえ(^-^;;


出版社には、立ち読みコーナーもあるようです。コチラ↓
http://www.president.co.jp/nanaoh/backnumber/2010/vol22/
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2010年05月07日

森荷葉「大人のゆかた入門」




大人のゆかた入門 講談社の実用book 森荷葉 講談社


本屋で見かけて、とても欲しかったんですが、今日は荷物が重くて断念。

森荷葉さんならでは、といったオトナな浴衣の着こなしにうっとりです。
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2010年03月21日

着付けを教えられないので、代わりに貸す本

東京は暖かくなって、帯付の方も見られるようになって来ました。
卒業式の袴姿のお嬢さんもおみかけして、ちょっとしみじみ。

・・・で。
職場の後輩から着付けを教えてほしい、と頼まれました。

以前ここに書いた20代のお嬢さんではなく、30代の女性。
20代のお嬢さんは、ふだんもはっちゃけてる?服装なので
豆千代モダン系とかを元気よく着こなしてほしいのですが、
今回頼まれた後輩は、普段も地味めなトラッディッショナル系。

お母様の着物をもらってきた、ということでもあるし
直接教えるのは、ちょっと気がすすまず。
なにせワタクシ自身、やわらかものの着付けが超苦手なので。


とりあえず「着付けのDVDを貸すよー」と言っておいたのですが
当初考えていた「森田空美の知的きもの新ルール」の着付けDVDは、初心者には難しすぎるかなあ、と悩み始めました。

やはり、「着物でみつけるやさしい暮らし」あたりで、着付けの基本を学んで、わからないこと、うまくいかないことがあったら「手ほどき七緒(1)」でチェックするとか、先ほどの「森田空美の知的きもの新ルール」の着付けDVDでチェックするとか、そういう順番のほうがよさげかしらん。





森田空美の知的きもの新ルール
ワタクシのバイブル。門外不出。本は貸せません。




着物でみつけるやさしい暮らし
部分的に、君野倫子さんが監修。
着物の基本から、和小物紹介、お散歩マップ、着付けや購入方法まで、てんこもりの一冊。




手ほどき七緒(1)
「七緒」別冊。大久保信子さんの必殺着付け技のアレコレぎっしりつまった一冊。
対象は、初心者を脱却したいともがいているヒト向け・・くらいでしょうか?

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2010年03月20日

「七緒」Vol.21 -木綿は、うれしい/「収納」向上計画-



七緒(vol.21)

特集:木綿は、うれしい/「収納」向上計画<

今号の七緒は木綿特集です。充実。

木綿は気楽に着れて、自分で洗えてよいのですが、結局ワタクシ、誂えた川越唐桟をなかなか着れません。
理由は
・単だから寒い(特に、川越は薄いので春にならないと)
・友人が良いおべべを着るので、格がつりあわない

逆に、友人は夏は木綿主義なので、上布がなかなか着れないんですよねえ。

ま、ジーンズの友人と会うようなときに、着ればよいんですよね。
今年はがんばって着ようっと。


収納に関しては、非常に悩みまくり中です。
今回の特集をじっくり読んで、よい方法を考えないと・・
3連休の宿題です!
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2010年01月26日

「散りしかたみに」近藤史恵 の虹子さんの着物

近藤史恵さんの「小菊さん」(今泉)シリーズ、好きでした。
過去形なのは、最新刊のエピソードがちょっとショックで・・(泣)

女形、といっても、三階の大部屋の新米女形、瀬川小菊。
梨園をめぐる艶っぽい描写と、情が絡まるせつない推理小説に、うっとりしながら読んでいたのは、着物にどっぷりはまる前。

一番好きな作品はダントツで「桜姫」。

しかし、着物をあだっぽく着た虹子さんの描写があまりにも印象的だった「散りしかたみに」を取り出して、彼女はどんな着物を着ていたのだろう、と読み始めたら、結局最後まで再読してしまいました。



散りしかたみに」近藤史恵
【内容情報】(「BOOK」データベースより)

歌舞伎座での公演の最中、毎日決まった部分で必ず桜の花びらが散る―しかもたったの一枚。誰が、どうやって、何のために花びらを降らせているのか?師匠の命令でこの小さな謎を解くために調査を開始した新米女形・小菊の前に、歌舞伎の世界で三十年にわたって隠されてきた哀しい真実が、姿を現しはじめる…。歌舞伎座を舞台に繰り広げられる、妖艶な書き下ろし本格推理。


滝夜叉姫、と陰で呼ばれる、呉服屋の娘、虹子。

はじめて小菊さんが、虹子とすれ違うシーンの描写はこんなでした

 深緑のやや袖の長いきものの裾柄は、木賊に兔。黒に近い、七宝の染め帯。身幅を狭く仕立てたせいで、歩くたびに、白い足首がむき出しになる。
 帯締めは丸ぐけの冴えた山吹色、きものと同色の帯揚げはほとんど見えない。襦袢と片手にひっかけた塵よけの道行だけが、ほとんど茶に近い赤。
 足袋もはかず、素足で引っかけた朱塗りの下駄の先に、小さな鈴がついている。
 ほとんど決まりを無視した和服の着こなしなのに、少しもちぐはぐではない。むしろ、ぞっとするくらいに粋だ。


1998年の作品。たしか出版されてすぐ買って読んでいるので、10年以上前に読んだはずなのに、とにかく虹子さんの着物姿の艶っぽさが、鮮烈に脳裏に焼きついてました。

でも、もっと粋派手な色(なんとなく、シビラの色)のイメージだったんですが、木賊の着物、黒っぽい七宝の帯、山吹色の丸ぐけ、意外とオーソドックスですね。
彼女とすれ違った場所が、歌舞伎座の楽屋、でなければ・・・。

このあとも、虹子さんは、次々と妖艶な着物姿で、周りを翻弄するわけですが、着物の知識を知ってから読むと、3倍くらい妖艶さに酔えます。
ちなみに、歌舞伎の知識があれば、256倍くらい推理も面白いと思います。


キリコちゃんシリーズも好きなんですが、やはり近藤さんには、情念が絡まる歌舞伎モノ、も書いてほしいですねえ。
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2009年12月06日

「着物のやさしいコーディネート帖」



着物のやさしいコーディネート帖
カジュアル着物をもっと楽しむヒントいろいろ


なんだか「イマドキなカジュアル着物」の入門書、です。
こういうのから入ると、キモノは楽しいだろうなあ、と思ったり。

アレコレ堅苦しいTPOがどうしたこうした、とかよりも
可愛くて楽しくって、あれこれ自分で工夫してみたくなる
でもって、お手ごろ価格なキモノの世界。がんばってほしいなー

最近はシックな正統派を目指しているワタクシですが、
やはり、可愛い小物とか見ると遊びたくなります。
アンティーク着物も、コーデしてみたいし。

で、、さりげなく知人が載っていたりして(^-^)
あいかわらずキモノにはまっているようで。
同じ歳なんだけど、このコーデでいけるのね(にやり)
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2009年12月01日

手ほどき七緒「安く賢くひと揃え5万円で着物入門」

手ほどき七緒「安く賢くひと揃え5万円で着物入門」





いつの間に出ていたのー! とショックを受けています。うう。

入門書、では決してありませんが、5万円で揃える方法、というより、5万円コーディネートの見本帳、みたいなかんじで、楽しいです(^^)

いろんなお店とそこのお店のコーディネートが掲載されていますが、私の定期巡回コースのお店のコーデに、ほほー、と感心。
考えてみれば、これが5万で買える、ってすごいなー、と。
ま、リサイクルの場合、サイズの問題があるので、難しいですけれど・・

履物や襦袢の揃え方は、入門編、ですが、あらためて勉強になります。

しかし、なんといっても面白いのは
「母の着物、大復活宣言」
ですねえ。
小物を現代のものにすると、ホントにいっきに垢抜けます。
冠組の帯締、やっぱりいいなあ・・・

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2009年11月07日

「シンプルに暮らす整理術」クニエダヤスエ




シンプルに暮らす整理術」クニエダヤスエ

テーブルコーディネーターのクニエダヤスエさんの、シンプルな生活を支える整理術! 

シンプルライフにアコガレつつ、お片づけが苦手なワタクシには、「整理収納が大好き」とおっしゃるクニエダさんがうらやましいかぎり。

ただ、暮らしをあれこれ工夫することが楽しい、という気持ちを持つこと自体が大切だなあ、とつくづく思いました。

着物について触れている箇所もありましたが、バジルに防虫効果があるということで、ラベンダーといっしょに入れて香袋を自分で作っている、と書いてあって、オドロキ。それはやってみたいですー


あと。シンプルライフ系の本で気に入った石黒智子さんも、ついでにご紹介。こちらは、着物とは関係ありませんが。



わたしの日用品」石黒智子



心地よい暮らしのシンプルキッチン」石黒智子

なんというか、気に入ったモノが見つかるまで20年間探してしまうとか、使いやすいように自分で金のこで切り落としてしまうとか、とことん、自分が使いやすい自分のスタイルを追及しておられるところに、ひたすら脱帽です。お部屋の写真をみても、シンプルで素敵。
自分の必要なものをちゃんと把握していらっしゃるその姿勢にホレボレしました。

posted by sil at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

「シンプル族の反乱」三浦展

マーケティング本です。新書ですが。



シンプル族の反乱 −モノを買わない消費者の登場−」三浦展

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 シンプル族とは何か?(自動車離れが進んでいる/自転車の人気が上昇 ほか)/第2章 シンプル族の価値観とライフスタイル(シンプル族の生活原理/シンプル族の志向性 ほか)/第3章 シンプル族の衣食住遊(シンプル族の特徴/シンプル族の「衣」 ほか)/結 シンプル族がつくる社会(シンプル族は中流の質的変化/シンプル族がつくる「共費社会」 ほか)


ワタクシ、バブル世代をすぐ上に見ながら、まったくバブル志向に興味が持てず、ここまで来てしまいました。気がついたら、世の中、こっちがわ?

無印良品が好き。ユニクロのエキストラファインコットンが好き。
骨董が好き。アンティーク着物が大好き。
東京R不動産は、憧れ。

こだわりの品、職人の技、高くても良いものを大事にしたい。

「ブランド品」も、老舗の矜持とか、職人が伝えてきた技とか、そういうのにはアコガレます。

・・・まさに嗜好としては、この本の唱える「シンプル族」に属するんですよね。


消費が伸びない、経済が冷え込んでいる、とマスコミは言いますが、一億総中流を目指していた右肩上がりの時代が過ぎ、バブルがはじけ、ドットコムバブルも、ヒルズ族も、過去のものになり・・・

本当に大切なものは何?お金をばんばんかけなくてもいいライフスタイルはあるよ、と若い世代は気づいてしまったんだなあ、と思うのです。

もちろん、シンプルライフとかエコブームとかロハスとか(「天然生活」とか「クウネル」とか)仕掛け人はいるわけですが。


おばあちゃんの箪笥の中身が、リサイクル着物屋さんにいっぺんに流れ込んでいる今、アンティーク着物ファンは、シアワセだと思うのです。
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2009年10月28日

「樋口可南子のいいものを、すこし。」清野恵理子

大好きな「樋口可南子のきものまわり」「樋口可南子のものものがたり」の続編に当たる本が出ていたので、早速買ってきました。




樋口可南子のいいものを、すこし。」清野恵理子 
【目次】(「BOOK」データベースより)
1 エレガンスということ。(倉敷で出会った洗練の極み 『MUNI』のチャイニーズ・ラグ─岡山・倉敷/「オート・モード」ムッシュ平田のエレガンス 平田暁夫さんの帽子─東京・西麻布 ほか)/2 手しごとの周辺。(優しいぬくもりを足もとに感じて 『ない藤』のスリッパ─京都・祇園/ジーンズの聖地を訪ねて、瀬戸内の町へ 『ダニアジャパン』のジーンズ─岡山・児島 ほか)/3 時のかたち。(職人の、技と気概が感じられて 遠山邸に見る和と洋のディテール─埼玉・比企郡/外堀通りで見つけた中世風の意匠 『堀商店』究極の錠─東京・新橋 ほか)/4 おいしいひととき。(焼き菓子のいい匂いに誘われて 『トレプチ』の焼き菓子─東京・小金井/四季折々の彩りに心躍らせ 『嘯月』のきんとん─京都・紫野 ほか)/5 旅のむこうに。(庄内好日 二都物語─山形/花を待ちわびて吉野の山に 吉野山あたり─奈良 ほか)

今回は、着物も着物小物も扱ってないので、個人的にはちょっと残念なのですが、独特のセンスで選ばれたモノやマチが静かに語られるのが、あいかわらずステキなのです。

なによりも

「いいものを、すこし。」

この言葉の美しさ。
こういう生き方をしてみたいと、しみじみ思いました。

それにくらべて、ちっとも片付かない我が部屋の惨状ときたら・・・
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2009年10月12日

「お楽しみかんざし手帖」とタマルサンの簪



お楽しみかんざし手帖」菅原すみこ

かんざし(簪)がいっぱい!
イマドキ風なカジュアルな使い方がメインですが、アンティークなかんざしやら、作家さんのかんざし、アジアン各地のかんざしまで、なかなか、かんざし好きにはうっとり本なのです。

以前はビーズ細工をしていたことがあるので、これなら作れる!というのもあるし・・(作り方が載っているのもある)
ちょっと作ってみたくて、うずうず。

でもって、以前、帯留にうっとりしていた「TAMARU産(銀座 タマルサン)」のかんざしも載っていて、かなりうっとり。

検索してみると、かんざしにも力をいれているのですね。

 金属製かんざし【ブルー】/銀座 タマルサン


 (A)葉っぱ柄の金属製かんざし【チベットメノウ】/銀座 タマルサン

 (T)(G)音符柄の木製かんざし【珊瑚が揺れる】/銀座 タマルサン

 茶色とグリーンの四角い木製かんざし)(受注生産)/銀座 タマルサン

 (A)(G)青いUピンかんざし/銀座 タマルサン

 花型の金属製かんざし/銀座 タマルサン

タマルサンの繊細なデザインと、独特の色使いが好きです。
うーん、アレもコレもステキだよう・・・
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2009年10月03日

「きものとからだ」三砂ちづる



きものとからだ」三砂ちづる

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

日本の気候や暮らしのなかから生まれた衣服だから、冬に温かくて、夏は風が通る。帯が苦しい、着るのがたいへんだというのは、作られた「固定観念」なのだ。

【目次】(「BOOK」データベースより)

必要なのは決意だけである/突然の決意/歩くということ/寒暖の差/雨の日/雨の日、その後/わき、えり、すそ/きものは苦しいのか/ポケット/むね/たらちねの……/正座/えり/結界をはる/きもので旅行/きもので旅行その二/足の指/足袋/赤ちゃんを抱く/夏のきもの/さっさと着る/木綿のきもの/ころもがえ/人に頼っていては着られない/分相応、年相応/白木屋の家事のうそ/歴史をいただく/やっぱりきもので……/髪型とカンプー/江戸好み/ダイエット/下着で調整/冷え/嫌われたきもの



なぜ、日本人は着物を着なくなってしまったのでしょうね?

と、食べ放題に着物で行って、フツウに食べるワタクシは思います。自分で結べばぜんぜんきつくないし!

でも、著者のように毎日着物で仕事(大学の先生だそうです)をこなせるか、というと・・・まず、満員電車がこわいよう(号泣)
posted by sil at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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